紫外線露光機の修理

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紫外線露光機の修理

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ある日プリントしていたら何やら臭い!どこかで何かを燃やしてる!と思いきや、燃えているのは我が紫外線露光機でした!タイマーの下あたりから煙がモクモク。ただタイマーは動いているし、紫外線ランプも点灯している。露光中なので、印画紙がもったいない。でもこのまま広がって本当に火事になったら!と葛藤しながらも水を用意して露光が終わるまで待つこと2分。露光が終わったところで安定機のスイッチを落として様子を見ましたが、煙は出ているものの火はついてないみたいなので、とりあえず現像。しかし、これ以上はプリントできないのでとりあえずコントローラー部分を外すことにしました。
火元(煙の元?)はタイマーに100Vの電源を供給しているコネクターでした。何で?ただのタイマー用の電源なのに。
よくよく配線をみると、なんともまぁひどい回路で、よくもこんな配線をしていて何年間も無事だったとあきれてしまいました。それに気がついたのは少しは進歩したのかも。リレーを多用してタイマーの電源は独立しているようにしたつもりが、この配線に直接ランプの電流が流れ込んでいたとみられます。つまり、ランプに供給する配線の一部がこの端子を通っていたのです。約6Aくらい流れますからすぐには熱を持たなくても、いずれはこうなったでしょう。
で、全部作り直し。このタイマーは既に生産中止で、しかも当時はジャンク屋で買ったので安かったのですが、今や秋葉原にこのようなジャンク屋は少ない。似た機能を持った新品は25000-くらいします。結局Yahooで見つけました。
今度は機械式のリレーもやめてSSRと呼ばれる無接点リレーにしました。

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例によって秋月電子で35Aまで制御できるSSRを手に入れました。説明書によればDC3-8VでAC100V最大35Aが制御可能。入力側と制御側は完全絶縁。制御側の消費電流は5mA-30mA。ただし熱が出ますので、その分放熱はしっかりしないとだめだそうですが、10Aで2mm厚アルミ板10x10cmでよいそうなのでたいしたことはありません。


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念のため結構大きな放熱版をつけました。というより、ジャンク箱にこれしかなかった!


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念には念を入れて実際に点灯してSSRの温度を監視。